コーヒーのいろいろな淹れ方

 

コーヒーほど世界中で多くの人々に愛されている嗜好飲料はないかもしれません。家庭や職場、飲食店でも飲まれ、コーヒーの専門のショップも多数あります。

 

最近はインスタントでも加工製法に優れた製品があるので、充分美味しいコーヒーの味を楽しめますが、より本格的に味わおうとすれば、やはり焙煎されたコーヒー豆を挽いてドリップする淹れ方になります。

 

また、コーヒーにはかなりの豆の種類があり、全世界で150億本のコーヒーの木が生育されているそうです。特に有名なのがブラジルやコロンビアなどの中南米ですが、他にもベトナム、インドネシアなど東南アジアや、エチオピアやタンザニア、ケニアなどアフリカ諸国でも生産されるようになっています。

 

コーヒー豆の種類はこうした生産地で区分されており、有名なのはコロンビア、ケニアなど国名、キリマンジャロ、ブルーマウンテンなど山域名がつけられています。人気のモカは積出港名で、コナ、マンデリンは栽培地名です。これらを焙煎して使います。

 

次は豆を細かく粉状に挽く「粉砕」(グラインド)をします。一般的にはコーヒーミルやグラインダーを用いますが、石臼などに拘る場合もあります。このコーヒー豆を粉砕された状態でも販売されていますが、粉砕すると表面積が増加し、空気酸化による品質低下が起こるので、多くの人は家庭用のコーヒーミルで抽出する直前に挽いています。

 

但し、こうした豆の挽き具合については、そのコーヒーをどのように抽出するかでも違ってきます。エスプレッソなどでは極めて微粉状にしたものを使うのが一般的です。

 

抽出方法(コーヒーの淹れ方)にはいろいろな方法があり、それぞれの淹れ方は使用する器具の名前で区分されています。ドリップ方式では、ウォータードリップ、ペーパードリップ、ネルドリップなどがあり、高温、高圧で一気に抽出するのがエスプレッソマシンで、これが最近人気のエスプレッソコーヒーというわけです。